父母・教職員・青年・相談員が心を寄せて 堺市「講演と相談会」

立ち見の会場で聴き入った66名

―父母・教職員・青年・相談員が心を寄せて 堺市「講演と相談会」

 2016年度5か所での「講演と相談会」は、最後に2月26日、堺市教育委員会と堺市社会福祉協議会の後援を受けて、堺市・サンスクエア堺を会場に開かれました。参加者66名で会場は満席、10名ほどは立ったまま聴かれました。

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 オープニングは泉北ニュータウン交流会の世話人さんの声かけで、Hさんが苦しかった頃の自分の思いを歌にしてギターの語り弾きをしてくれました。

 講演は、柚木健一さん(相談員・理事長)。講演内容と資料を加えた分厚い冊子にもとづいて登校拒否・不登校について、適切な援助で子どもたちは自らの力で必ず立ち上がると話しました。そして、社会的ひきこもりにある青年の実態から今の社会での青年の生きづらさ解明しつつ、安心・安全を保障すれば回復し立ち上がる、それには家族が最大の援助者であるとして、支援のあり方を語りました。

 講演の結びはギター演奏をしてくれたHさんの詩を紹介して苦しみを乗り越えて今の姿があることを参加者と共有しあいました。

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 後半は登校拒否と社会的ひきこもりにそれぞれ9名と10名の参加で交流会がもたれ、講演の感想も交えて改めてわが子を見つめ直しながら各自の思いを語り合いました。並行して別室では10組の個別相談が行われ、相談員が相談に応じました。

 堺市内の1つの小学校から6名もの先生が参加されて内3名の方が個別相談を希望され、クラスの子どもの対応のあり方について深めることができました。この学校では不登校問題を教師集団で対応しようとされている姿勢を知ることができました。

 準備は、泉北ニュータウン交流会との共催ですすめたこと、堺子育てネットワークの協賛、堺市教職員組合の全面的な協力によってとりくむことができました。

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 参加者の感想の一部を紹介します。
「講演は子どもの不登校が始まって今日までの復習のようで、その通りだったと納得できるものでした。相談も丁寧に聴いて頂き、今もらえている安心できた気持ちを忘れないでいたいです」。「お話を聴きながら息子の場合はどうだったかなと思いだしながら聞かせて頂きました。交流会は自分の思いを出せる場でとてもありがたいです。」


 3年連続で行った「講演と個人相談会」は20か所となり、2016年度は5か所で延べ参加者は210名、個人相談は30組でした。この事業は各地で市教育委員会等の後援、登校拒否を克服する会や関係団体の協力によって定着してきています。

(相談員:茶園真灮)

(教育相談おおさか 会報『わかくさ』第19号 2017.5.2)